ChatGPTが世に出て3年半。
世の中の景色は、確かに変わった。
取引先との打ち合わせでも、AIの話題がまったく出ない日のほうが、いまや珍しい。
ただ、その「AIの話」の中身を聞いていて、最近気になっていることがある。
多くの人が、いまだに「AIをどう使うか」の話に留まっている、ということだ。
便利な議事録ツール、画像生成、リサーチの補助。
もちろん、それらは入り口として正しい。
だが、そこで止まる限り、AIは「少し賢い検索エンジン」を超えない。
本当に問われているのは、AIを「使えるかどうか」ではない。
「AI人材」になれるかどうかだと、私たちは思っています。
私たちが考える「AI人材」とは
- AIを前提に、自分の仕事を再設計できる人
- AIに何をさせ、何をさせないかを判断できる人
- AIで生まれた時間を、人間にしかできない仕事に投じられる人
ツールを触るのは、入り口にすぎない。
業務プロセスそのものを、AIがいる前提で組み直す。
そこまでいって初めて「AI人材」と呼べる、というのが私たちの定義だ。
3年前と今
3年前なら、「AIに興味があります」と言うだけで十分に先進的だった。
しかし今は違う。
ツールは安くなり、習熟者は増え、AIを前提にした仕事のやり方を採用している会社が、もう静かに走り出している。
その差は、最初は本当に小さい。
だが、業務設計のレベルで取り入れた組織と、個人の便利ツールで止まった組織とでは、半年後、一年後の生産性に決定的な差が生まれていく。
そして、組織文化として埋め込まれたAI活用は、後から追いつくのが本当に難しい。
ツールは買えるが、使い慣れた身体は買えないからだ。
福岡の企業として
これは特に、福岡のような地方都市の経営者にこそ伝えたい。
人手は限られ、採用市場も都市部より厳しい。
だからこそ、一人ひとりが「AI人材」化することの効きが、東京以上に大きい。
私たちの会社でも、SNS運用、リサーチ、企画、ライティング、レポーティング——主要工程のほぼすべてが、3年前とは別物になっています。
人を増やさずに、対応できる量と質の両方が上がっている。
これは特別な技術投資をしたからではなく、社員一人ひとりが「AI人材」として働き方を書き換えてきた結果でしかない。
特別な才能ではない
AI人材になることは、特別な才能の話ではない。
日々の仕事の中で「これはAIと一緒にやれないか」を問い続け、業務そのものを書き換えていく習慣の話です。
その習慣を持つ人と、持たない人。
その差は、これから5年で、たぶん思っているより開いていくでしょう。
だから、迷っているなら、早く始めたほうがいい。
それだけのことだと考えます。